合唱指揮ワークショップAURAは、
9月から、基礎クラスを始めます!
昨年から、月1回の概論的なワークショップを始め、
今年に入り、山口・東京とマスタークラス形式での ”サウンドをつくろう!” を
開催しました。
自分が何を感じ、どう表現したいか。
その音楽を実現するためには、
指揮者としての身体、特に手・腕がツールとして自在に動くことは
とても大切です。
頭・心と身体がより近く、効率的にサウンドを引き出すために、
基礎技術をじっくりと身につけるクラスを開講します。
今回開講する基礎クラスでは、ピアノ曲を使用し、
器楽ならではの細かい音素材を使って、
繊細なバトンテクニックの習得を目指します。
私は、日本でオーケストラの指揮を学び、
フィンランドに渡ってから、合唱指揮を専攻しました。
オーケストラの指揮と合唱指揮の違いは何か、と言ったら
楽器を挟むかどうか、テキストがあるかどうかだと思います。
オーケストラの場合は、身体と音の間に楽器があります。
弦楽器・管楽器・打楽器と種類もいろいろなので、
声よりも、音のバリエーションが豊富です。
乾いた鋭い音、速いパッセージ、太く減衰しない低音、
音高が上下するフレーズなど、多種多彩。
声では機能しない記譜が可能です。
合唱指揮の場合、奏者は身体そのものが楽器なので、
身体・声と精神のつながりは、より密接です。
そういった観点も、欲しいサウンドを作るためには
導き、ケアすることが指揮者として大切だと考えています。
合唱曲にはテキストがあり、「何を伝えたいか」という
曲の内容が明確な場合が多いです。
逆に言うと、音そのものよりも、テキストや精神論に偏ってしまう危険性も
あると思います。
言葉で意味を理解するだけではなく、
その作品が「何を伝えようとしているのか」を音楽からキャッチし、
生き生きとした音作りをすることが重要だと考えます。
なので、まずは、様々な音が作れる指揮技術を磨き、
自分の中にたくさんの引き出しを持てるよう、
器楽曲での練習をお勧めしたいです。
基礎クラスのレッスンは、全6回で、各回テーマを設定しています。
まずは安定した立ち方、腕の位置など
見やすく楽な基本姿勢を探すところから始めます。
毎回、拍子・速度・表現のポイントを絞っているので、
一通りのヴァリエーションに対応できるようになります。
グループレッスン形式で、持ち時間は20分程度ですが、
他の人が振っている間、自分もそれを見ながら練習できるので、
2時間みっちり腕を動かすことができます。
講師と1対1のレッスンが基本なので、
指揮に集中して取り組めるのも利点です。
合唱団の前に立つと緊張してしまう、という方も多いと思います。
まずは、リラックスできる環境で
自分の身体と向き合い、ある程度慣れてきたら
たくさんの人を前に、指揮をするという段階へ。
基礎クラス終了後は、実際に合唱団を振るクラスへと進みます。
実践クラスと称し、時代ごとの合唱曲のスタイルを振り分けることを
主な目的とします。
ここから少しずつ、人前に立ち、コミュニケーションをとりながら
指揮者として合唱団を導く感覚を養っていきます。
次は、応用クラスで、合唱団から実際にサウンドを引き出す練習。
実践を通して、いかに効率的に、自分のイメージを指揮や言葉で
伝え、音楽作りをしていくかをテーマとします。
3ヶ月ごとにクラスを進めば、1年で自分で考え、表現を選択できるように
なれるよう構成しています。
募集要項は、workshopページに掲載しています。
http://yuikatada.com/workshop/
ご自身で譜読みできる方なら、指揮未経験でもok!
自己流でお困りの方、指揮をやってみたいけど、どこで習ったらいいか
わからない方、ぜひ効果の出る指揮法を始めてみませんか?
それぞれの個性やペースに合わせて指導しますので、
お気軽にお申込みください。
ご質問は、contactページよりお願いします。
ご参加、お待ちしています!
Leave A Reply