怒涛の9月も過ぎ、やっと心身が一体となってきました。
もう10月中旬ですね・・・笑
先月神楽坂セッションハウスにて行われた公演、
「アーカーシャのうた」にご来場いただいたみなさま、
ありがとうございました。
Noema Noesis ensembleとして、
また音楽監督として参加させていただきました。
5月から鯨井さんと打ち合わせを始め、
イメージを膨らませて曲選び、作曲と段階を経て、
8月から合唱と踊りと合わせました。
質問いただいたので、以下使用した曲です。
・Philip Stopford 「Lully, Lulla, Lullay」
・沖縄民謡 「ヨー加那よー」
・沖縄民謡 「月ぬ美しゃ」
・ノルウェー民謡 「Ned i vester soli glader (西に沈む太陽)」
この中で、ヴァリエーションを作ったり、編曲したりして
全体の音楽を構成しています。
毎回練習の中で、「1回こんな風にやってみよう!」
という感じで、鯨井さんと相談しながら、
本番ギリギリまで曲の長さや音の厚み、雰囲気や音色など、
試行錯誤しました。
鯨井巖さんの沖縄戦回想録は、壮絶な内容で、本当に衝撃的なのですが、
本番では、空からその場を見ているような、不思議な気持ちでした。
そこにいる自覚はあるのですが、場面によっては
宇宙にいたり、海辺にいたり、空間や時空を漂っている感じ。
そしてそれがとても自然に思えました。
3公演あったので、その都度変わる鯨井さんの踊り、
定方さんの語り、お客さんの雰囲気を感じながら
結果的に毎回少しずつ違って、とても面白い体験でした。
普段は、2泊3日の合宿で仕上げて本番、
という強行スケジュールなので
音楽的なプランははっきり固めていくのですが、
今回は、良い意味でその場に任すことの
豊かさを学べてうれしい!!
のえのえのみんなも、それに反応して表現してくれました。
そしてさらに、今回印象的だったのが、お客様をはじめ、
ダブルビル公演でご一緒したmetaのみなさん、
いろいろな方から思いもよらないような多彩な表現で、
どう感じたかを伝えていただいたこと。
受け手のみなさんの感受性の鋭さにびっくりしました。
「創造する」行為について、
深い洞察と柔らかな心、知性、そして情熱を持って
日々考え、作品を生み出しているからこその視点に、
救われるような気持ち、そして勇気をもらいました。
鯨井巖さんが体験した沖縄戦を伝えることが目的でしたが、
それを越えて、その場にいる方々と心の交流ができ、
「死んでも生きる」ことを実感しています。
巖さんは、苦しみ、悲しみを胸に抱きながら
亡くなったと想像しますが、
今この世にいる人々に生きて働いてくださったことがわかり、
「アーカーシャのうた」に関われたこと、
心から感謝です。
お声がけくださった鯨井謙太郒さん、共演の野口泉さん、定方まことさん、
metaのみなさん(エネルギーがすごい!)、神楽坂セッションハウスの皆様、
ありがとうございました。
「アーカーシャのうた」、まだ見られるチャンスがあるかもしれません!
情報解禁になったら、おしらせしますね。
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