先週末は、ワークショップ第2期の2回目。
テーマは「呼吸のひみつ」でした。
毎回、参加者1人1人を思い浮かべながら
内容を考えるので、第1期とはまた違うアプローチになりました。
今回は、”重さと軽さ”を感じることを軸に、エクササイズからスタート!
まずは今の自分の呼吸、バランスをただ観察します。
そこで声は発する。その時の体の感覚を覚えておきます。
そして、呼吸とともに体の中にスペースを広げていくように
動いていきます。普段の生活では使わない部位や左右差があることなど
静かに向き合いながらストレッチ。
次に、体の中と外の感覚を見ていきました。
頭の上から砂を入れて、体の中で移動させていきます。
次第に重くなっていく砂。
最終的に自分自身も地面と一体になって、重さを感じます。
みなさん、地面の奥に入っていきそうな格好になっていました。笑
一息ついて、次のイメージはシャボン玉。
手首の上に小さなシャボン玉を誕生させます。それをポンポン!
破裂させないように、柔らかくキャッチして、宙に放ちます。
少しずつ範囲を広げて、肘下、腕全体、上半身全体で。
皮膚の感覚を観察し、軽さを感じます。
だんだんシャボン玉を大きくして、みんなで全身使って投げ合いました。
割と強めなドッジボール大会。笑
さて、体が温まったところで、声を出していきます。
最初と何かちがいがあるかな?
エクササイズを終えたら、感じたことを話しあいます。
「過去最高に頭の重みを感じた」
「最初は、砂を頭に入れることに笑いそうになったけど、だんだん慣れて
うまくイメージをつかめた」
「最初は声を意識的に出そうと思っていたけど、最後は自然に呼吸に声が乗っていた」
「頭の中がぽおーっとして、リラックスしている」
など、約1時間のエクササイズで体の変化を感じて
言葉にしてくれていました。
脳と肉体と精神は密接に関わっていて、
このバランスがとても大切です。
私は5歳の時にピアノを始めて、その後作曲、指揮と学びましたが、
幼いころよく本番で、「指が勝手に動いていってしまう」という
感覚になりました。
その時は原因がわかりませんでしたが、
今思うと、脳と身体がバラバラ状態だったんだなと分析できます。
本番という非日常空間に、脳が緊張して曲に集中できず、
あとは指、任せた。そしてたまに急に緊張!気づいたら終わってる。
そんな経験から試行錯誤して、今は自分自身も気持ち良く、
そして周りの人もリラックスして楽しめるように
「呼吸」を通して、脳と肉体と精神のバランスを整えています。
ワークショップでもその一端をシェア出来ればと思っています。
後半は指揮レッスン!
出したい音色による呼吸のスピードの違い、
フレーズを収めかつ次のフレーズを指示する方法、
力まずにフォルテを出すやり方など、
8小節くらいでいろいろ要素があり、皆さん頭の上に「…..❓」
頭ではわかってても、身体がついてこない!というのは
新しいことをやる時誰でもそうなので、
すぐにできなくても納得して反復すればできるようになります。
その技術やアイディアが、1人1人の音楽を表現する手段として
磨かれるようにお手伝いできればなと思っています。
私自身、アドバイスしながら、
「ああ、ここはこの部位をこうやって使っているのね!」と
再発見でき、毎回学びになっています。
次回は楽譜の読み方について。シベリウスを取り上げます。
3月30日の第1期最終回の聴講、まだ若干名空きがあります!
ご興味のある方、ぜひお気軽にお越しください。
http://yuikatada.com/workshop/
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