先月から始めた呼吸スケッチシリーズ。
呼吸を聞くことで、今一緒に歌うことが難しい
合唱団の1人1人とつながること、
そして呼吸の質感を素材として集め、
声質や音色のヴァリエーションを増やし、
新しい合唱作品・表現を模索するための企画です。
第1弾として、まずは1人の呼吸を重ねる試み。
7作品出来上がりました。
pneumaのアクティブメンバー7人に、それぞれ8〜15種類
呼吸を録音して送ってもらい、私がそれを構成・編集。
呼吸の音質を加工したり、切ったり貼ったり、繰り返したりして、
だんだん現れてくる世界観を楽しみつつ、
写真をつけて映像作品にしています。
今回、私にとって新しかったのは、
無計画で作ったこと!
これまで、西洋のクラシック音楽を基礎として
作曲をしてきましたし、これからもそれは変わらないと思いますが、
いつもはとにかく計画を立てます。笑
どんなパーツで、どんな建物にするのかを考える作業=
構造を作るのが、制作時間の80%くらい。
そのあと音を細かく選んでいきます。
今回の呼吸スケッチは、作曲・編曲というより、
譜読みに近い感覚。
もらった呼吸を聞いてみて、
パッと心が動いた通りに、なんとなく全体を構成。
1つ1つの呼吸を聞いていくと、
どんな音色になりたがってるのかわかるので、
その音質に整えます。
そうすると、「これのあとはこれだよね」
という自然な流れが出てきて、それに従っていくと、あら不思議。
作品の雰囲気が現れてきます。
あとは、より立体的に、空間から音が浮かび上がるように
調整していくという方法で作っていきました。
なので、なんとなくでもしっくりくるものが見つかるというのは、
新しいアプローチだなあ!と1人でニンマリ。笑
それにしても、呼吸はその人の本質が
よくあらわれますね。
人間誰しも、環境や関係、役割などで
いろいろな顔を持つわけですが、
「こういうところあるよね!」という
もともと持ってるピュアなところに触れるような
制作時間でした。
コンサートで、音楽を全身で体感してもらうのは
まだ先になりそうですが、耳から入ってくる
生身の呼吸も、それはそれで面白い体験だと思います。
こちらにリンクを貼りますので、
全7作品ぜひ聞いてみてください!
https://www.youtube.com/channel/UCztrcF0hnrhvJyS0se106Wg/videos
この呼吸スケッチシリーズは、今次のステップに進んでいます。
今月末にはニュースがお知らせできるはず!
そして、のえのえではまた違ったアプローチで
スケッチシリーズ進行中。こちらもお楽しみに!!
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