この10月から、東京都立大学大学院人間健康科学研究科で
合唱の呼吸メカニズム研究を始めました。
コロナの影響で時間ができたので、
いろいろ調べていくうちに、素敵な出会いがあり
研究生として行動生理学のゼミに入れていただいています。
これまで演奏活動の中で、呼吸の大切さを実感し、
呼吸を深めるエクササイズを実践しながら、
合唱として豊かな表現ができるよう試行錯誤してきました。
経験上分かったことを、「なぜそうなのか」
論理的に説明できるような研究をしたいと思っています。
良い合唱とは?呼吸を合わせるとは?
イメージとしてはなんとなく言えるけど、
それって実際どういうこと?
自分の認識や考えを見つめ直すいい機会になっています。
歌い手がどんな状態になっていれば、
曲の世界観が自在に表現できるようになるのか。
立体的なサウンドになるのか。
身体・意識・声を包括的に捉えて
合唱のためのエクササイズを考案する予定です。
まだ始まったばかりですが、教授とのお話や
ゼミの皆さんの研究が本当に興味深い!!
今まで音楽学校にしか通ったことがないので、
実験をし、数値化して結果を解析する
緻密なプロセスに仰天。
数字との縁が皆無・・・
これから勉強して、新しい脳の扉を
開きたいと思います。
まずは実験を組み立てるところから。
またこちらでも経過報告していきますね!
2 Comments
こんにちは。鹿児島の佐野と申します。
随分以前のことのように感じますが、「仮面神組曲」でトップテナ-を歌わせて頂き、お世話になりました。
私は、曽木さんとは別に素人ながら「男声合唱団ひびき」というコーラスの指揮を続けていますが、やはり、呼吸法と発声がむずかしいと思っています。
先生に教えて頂いた体操法と呼吸練習法は全部は覚えていませんが、練習に取り入れています。
twitterの勉強を始めて、色々検索していましたら、先生のホームぺ-ジと関連団体のページが見つかり、懐かしく拝見させて頂いています。
新たに大学で呼吸と発声をご研究との記事を見まして、どのような情報を発信してくださるのか楽しみです。
男声合唱団ひびきは、平均年齢75歳と高齢ですが、年齢より若い声を持っています。しかし、これからどのように持って行けばよいかと試行錯誤を繰り返しています。ブログも休眠から再開しています。 男声合唱団ひびき 佐野憲二
佐野様
コメントありがとうございます。2019年の初演ではお世話になりました。また、研究についてご興味持ってくださってうれしいです。呼吸や声は目に見えないものですし、感覚も人によって違うものなので、指導は難しいですよね。ですが、身体感覚を高めることが、合唱にとって大事な「他者の声を聴くこと」につながるのではないか、と私自身は考えています。自分の呼吸や、身体のどこかに集中することは効果的だと思います!