6月25日、Noema Noesis久しぶりの本番でした。
もうすぐ閉館されるという名古屋のしらかわホールで、様々な合唱団が集って歌うイベントに参加。
20分のステージで以下4曲を演奏しました。
Oskar Lindberg “Pingst
イエス様の復活・昇天後、集まって祈っていた120人の信徒たちの上に、神様から聖霊が降ったという出来事を意味する、ペンテコステ(聖霊降臨)を祝う歌です。初夏にぴったりな、明るくて抒情的な雰囲気の美しい作品。
Per Nørgård ”Wiigen-lied(子守唄)”
詩は、スイスの画家アドルフ・ヴェルフリによる言葉以前の、音の組み合わせで、何か伝えたいけど、上手く出てこない時のような、喉にひっかかる’g’の音が多用されています。その音声を「喉声で」「鼻にかけて」「説得するように」などの指定によって演奏者の想像力を巧みに使い、意味のある言語よりも強烈に、「人の尊厳とは何か?」を聴き手に突きつけるような作品。
Toivo Kuula ”Siell’on kauan jo kukkineet omenapuut(そこにはずっとりんごの木があった)”
森や川、湖、鳥の声など、故郷を思い出すような風景描写から始まるこの曲。風景と自身の内面を対比させることで、フィンランドの死生観が語られます。
Peter Karlsson “Gøta” 最後は昨年映像を発表したGøta。
全編スキャットで描かれているのに、風や光を感じる爽快感のある1曲。作曲者ペダー・カールソンが、アイスランドとノルウェーの間に位置するフェロー諸島に滞在した際の体験から生まれたメロディーを合唱に編曲しています。
20分の中に、のえのえの思い出とコロナ禍で生まれた新たな魅力を詰め込みました。
前日の午後に集まって、身体をほぐしつつリハ。
みんなの想いや経験が乗った声を聞きながら、音色や雰囲気を作っていきました。
当日は、素晴らしいホールで、1人1人の声がエネルギッシュに融合して
曲の世界観や面白さが伝えられたかな、と思います。
お客様からもたくさんお声がけいただき、合唱されている方ならではの視点と語彙で、
豊かに感想を語っていただいて、うれしい限りです。
スムーズな運営と素敵な機会をいただき、実行委員会の皆様にも感謝。
のえのえは2024年で10周年!!2月12日に記念コンサートをしますので
ぜひご予定ください!