新緑が美しい6月初旬、フィンランドのTapiolan Kuoro(タピオラ合唱団)からの
委嘱作品がヘルシンキにて初演されました。
会場は、ヘルシンキ中心部近くにある、カッリオ大聖堂という大きな教会。
私のシベリウスアカデミーの修了コンサートが行われた、思い出の場所です。
作品は、「イェヘルリー天の屋根が焼けるころ」というタイトルの児童合唱作品で、
画家・田中一村をテーマとしています。
田中一村(1908-1977)は生涯を芸術の探求に捧げた日本画家。
栃木県に生まれで、東京・千葉での暮らしを経て50歳を過ぎた頃、
新たな画題を求めて、単身奄美大島へ移住。
大胆な構図で日本画の新境地を切り開きましたが、
評価されることなく、作品を発表することもないまま、69歳でこの世を去りました。
タピオラ合唱団から、「何か自然と関連のあるテーマで」というご希望から発展し、
使命に誠実に生きるとはどういうことか、を
作品を通して子供達と感じ合うことができたらと思い、
田中一村さんをテーマとすることにしました。
「秋晴」「枇老樹の森」「アダンの海辺」の組曲ですが、
今回は2曲目までの初演となりました。
というのも、タピオラ合唱団主催の
国際合唱作品コンクール受賞作品演奏会を兼ねており、
現代的な9曲(!!)の作品を披露するコンサートだったからです。
とても斬新で、抽象的な作品も多くある中、
子供達は自然に、勇敢にすべての曲を演奏しており、
その集中力に圧巻のコンサートでした。
私の作品も、清らかに、一村さんの絵のように
奥行きのあるサウンドを聴かせてくれて、
とてもうれしい初演に立ち会うことができました。
この作品は、11月1日にpneuma10周年記念コンサートで
日本初演します。田中一村さんの人生と作品から着想を得たプログラムです。
ぜひお越しください!!
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https://teket.jp/13616/75523