先日、合唱指揮ワークショップ第3回を行いました。
テーマは、「楽譜から響きへ」。
まず、どう楽譜を読むか、参加者の皆さんと話し合い。
マクロからミクロを見よう!ということで意見がまとまりました。笑
合唱には大体テキストがあるので、
言葉の意味から作曲者の意図が汲み取れますが、
私のオススメは、まず音そのものから
曲のイメージを膨らませる方法です。
構成や、和音の響き、パート同士の関係性、フレーズの流れなど、
頭の中でぼんやり鳴らしてみると、
作曲者のイメージが想像できる瞬間があると思います。
譜読みの目的は、「それ、私も知ってるよ!」と
作曲者と体験を共有し、そのワクワクをメンバー、さらには
聴衆に伝えることだと考えています。
私も作曲をする際、
「頭や身体の中にイメージはあるのに、
音としてどれを選んだらいいかわからない」
という七転八倒期間が長くあります。
楽譜は、作曲者が考え抜いた末
音楽を表出するための地図なので、
音そのものにとどまらず、空気感も創造していくことが大切ですね。
楽譜を通して、
作曲者の”発想”まで逆再生で辿ると
時代も民族も超えて、「今生きている私」とつながることが
できると思うのです。
そのあとから、テキストを理解し深めていくと、
どこでどのようなサウンドが求められているかが分かります。
「指揮者としての譜読み」という観点も挙がったので、
これは次回、リハーサルテクニックの回でお話しすることになりました。
さて、レッスンでは各々動きに安定感が出てきて、
言葉のチョイスや、曲の捉え方も個性が見え始めました。
「指揮」を介して、1人1人が感じていることに共感したり、
時に???と思って(笑)、話し合い、そして理解する時間は
興味深く、なるほど!と気づきがたくさん。
今回はシベリウスの「Sydämeni laulu(わが心の歌)」を取り上げました。
亡くなった子供が、死後の世界で楽しく暮らしていることを願う、
静かで、切実な作品です。
楽譜から何を感じて、音楽としてどう響かせたいか、
改めて考えた2時間でした。
第2期来月から始まりますが、男性の参加者募集中!珍しい!笑
原則5回コースですが、欠席する回がある方は
ご相談くださいね。
詳しくはworkshopページをご覧ください。
http://yuikatada.com/workshop/
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